ぶらり散策記 【182歩】遠登志渓谷 15.05.01 何回も来ている遠登志渓谷ですが、少し深く散策してみました。 走行距離：往復１８km
《 遠登志渓谷） 》 「遠登志」はもともと「落とし」と言われ、川の水が瀧となって落ち込む様をそのまま地名にしたもので、後世になって”遠登志”の字が当てられたと言われている。
青龍橋を上がると鹿森ダムがある、そこからほどなく上がったところに遠登志渓谷がある。
直径６５ｍ延べ長さ７００ｍで 高さ約３０ｍをいっきに登ります。	総貯水容量／有効貯水容量 １５９０千m3／１３１０千m3
『小女郎川にかかる遠登志橋』  一帯は一応遊歩道が設けられ公園にはなっていますが、あまり手入れはされておらず、鬱蒼とした茂みの中にあって、人が訪れた跡もなく静まり返っている。 １０分も上がれば遠登志渓谷橋に到着する。
現存する遠登志橋は旧遠登志橋を補強し さらに上に吊り橋を設けたもののようです。 補強工事は平成５年と意外と新しい。 製作は住友建設㈱、材質はSS400	吊り橋ですからいかにも揺れそうですが 意外と揺れは感じませんでした。 その理由は、下部の旧遠登志橋の 構造によるものとあとで納得した。
遠登志橋から上流側は岩肌が向き出た渓流	下流側は、木が生い茂って谷を覆い尽くす
旧遠登志橋は、かつて別子銅山の採鉱本部があり集落が形成さえていた東平地区へ、更に峰を越えて別子山村へ行く生活道のものとして建設されました。また、硫化銅などの重金属を含む坑内排水が小女郎川に混入することを防ぐため、坑水路も併設されていました。 現在では、橋脚のアーチ部分のみが当時の姿をとどめています。　　　　　　 ．．．とあります。
◇ 建設年：明治３８年 　◇ 業者名：別子鉱業所土木課 　◇ 建設費：４，１９８円２０銭（当時）	近代化産業遺産に指定されている 登録有形文化財 第３８－００６６号 「この建造物は貴重な国民的財産です」
橋はドイツ人技師の設計によるものと言われており、長さ４８.２５m、幅２.４０m、高さ２３.２０mの朱塗りのアーチ型の橋である。 下部がアーチ橋になっており美しいフォルムであると共に、その構造上揺れは少ない。
『東平への道のり』
東平へ繋がる道は今は荒れ果てている。	よく見れば可憐な小花が足元に
小さな看板がありました。 東平を経て銅山峯へ約３時間とある。	渓谷に降りていく道は 通行できませんでした。

「仲持ち」と言って、別子銅山の山中で製錬された「あらどう」を運び出し、また帰りには山中での生活に欠かすことができない「日用品」や「食料」などを、男子でおよそ４５キロ、女子でおよそ３０キロを背に山道を踏みしめ運搬していた人たちが居て、ここを往来していた。	ここは、赤石山系への登山口でもあり 銅山越を通って別子山村へも行ける。 赤石山系は標高１７００ｍにも達し、 さまざまな高山植物が群生しているとある。