ぶらり散策記 【179歩】柾木(まさき)の滝 15.02.21 四国中央市界隈のたいていの滝は既に散策済みですが、柾木の滝は見逃していました。土居町にあり、近いしなぜこれまで見逃していたのか．．．ってわけでとにかく行ってみることにしました。ところがこれがなかなかきつい修業になりました。 自宅(11:30) ～ 土居町関川 ～ 赤石登山道 ～ 高速道路下 ～ 中之島公園 ～山道（悪路） ～ 住友林業管理区域 ～ 柾木橋 ～ 柾木の滝(14:15) 自転車走行距離：２８．８km　累積走行距離：９８７９．０km
《 東赤石山登山道の河又(こうまた)上流にある瀑布 》 国道１１号線土居峠の関川辺りに東赤石山系へ土居町側から登頂する登山道がある。大きな看板があるのですぐわかる。ここから山に入っていきます。高速道路の下をくぐって、関川沿いを登ること５km河又(こうまた)という川筋が分岐するところで、東赤石登山道ではなく住友林業の管理区域のある左の道をとる。大方１．５ｋｍ程度さらに登ったところに、『柾木の滝』が突然轟音とともに現れました。一体はまだ雪がうっすら残っていました。  上に見えている橋が「柾木の橋」 上段１０数メートル、中段・下段・合わせて全落差２０ｍ程度
《 目的地までの道のり＆風景 》
国道１１号線関川にある看板	高速道路の下をくぐる 看板がある
最初はこんな道で舗装されていて 快調でした。	途中の脇の水路に流れ込む小さな滝。 この川の水量の多さを感じさせます。
関川上流の渓谷は川幅が狭く深い。 道路も狭くて落下すると、まず上がれま せん。要注意です。	渓谷を見下ろす観覧席のようですが、 これが盆栽の栽培所と看板がありまし たが今は使われていない模様で荒れ 果てていました。
途中見かけた脇から流れ込む小さな滝	１ｋｍも進むとグリ石の道となり、車両 通行禁止の札がある。作業の場合 のみ森林組合のに許可を得て通行 可能とある。
道はさらに悪路となり、自転車では走れ なくなりました。水も流れてぬかるんで います。	岩盤・積層がむき出しになった岩も点在 します。もともとこの辺りは珍しい 鉱物が採取されるところと聞く。
途中にあった水飲み場で一休みです。 ここで靴をビンディングシューズから 鳶職が使う底が厚いゴムでできた 地下足袋風シューズに変える。 自転車は杖代わりに手押しで上がる。	国道１１号から２ｋｍ程度のところで しょうか 中之島公園という大阪じゃ あるまいし、なんだか相応しくない 名前の公園があって、下に降りら れるようになっていた。 しかしおっかない看板が...
降りてみるとクサリで通行禁止に なっていました。	手入れされていないので木立で見え にくいが美しい渓谷や渕が見え隠れする。 残念。
中之島公園をあきらめ、さらに少し上がる と視界が広くなり、眼下に落差３ｍ程度 の滝と渕が見えます。水は澄み切って います。	途中出会った境谷橋。
さらに上流に「五良津（いらづ）橋」 という古い橋がある。	石(コンクリート？)つくりの背の低い 欄干が珍しい。
さらに上がると少し広い更地があって、 掘立小屋とコマツの油圧ショベルがある。 看板から この辺りが河又地区らしい。	ここから先は自転車を連れて上がる のを断念し看板に係留。 身を軽くして徒歩で上がる。
《 柾木の滝目指して住友林業管理区域へ 》
しばらく上がると、ここで初めて柾木滝 の文字が入った地図看板にであった。 ここからまだ１．５ｋｍはありそうだ。 実は道が合っていたことをここで確信。	ここからは、道を左にとります。 そこは住友林業の管理区域でゲートが あるが壊れていて開いたままとなっている。 許可なく進入不可の看板が あるが構わず入る。
道はさらに険しくなり、大きな石がごろごろ していて、足をくじかないように気をつける。 また全く整備されていない道路で、 足を滑らせないよう慎重に歩く。 ここで落っこちたら、誰も助けに来ない。 携帯の電波も届きません。	ふと見上げると東赤石山のまだ雪を いただいた峰々が見え隠れする。
途中見つけた自然の苔盆栽	途中何カ所か迷いそうな岐路には 進路方向を示す矢印を念の ため残しておいた。これは 帰路随分と安心できた。
《 柾木の滝 》 国道１１号線から約５ｋｍ、途中４ｋｍは山登りになりましたが、悪路を難儀してようやく目的の「柾木の滝」に遭遇できました。途中何度となく引き返そうと思いましたが、１４時３０分までに着かなければ引き返すと心に決めて挑戦、そして１４時過ぎに轟音とともに突然目の前に現れました。
滝の前にかかる柾木橋	辺りはまだ雪がうっすら残っています。
斜面をいっきに勢いよく流れ込む瀑布。 滝壺は群青色で深そうです。
滝の落差は、見えている範囲は１２～３ｍでしょうか。ネットでみると２０ｍという記事が多いので、見えていない上にも落ち口が伸びているのかもしれません。水量が半端でなく、辺りは流れが滝壺に落ち込む音が轟音となって鳴り響いていました。一帯はちょうどホールのようにポッカリと空いた空間になっていて、それが一層音を響かせている。滝壺の渕は直径８～１０ｍ深い青色をしている。辺りは独特な雰囲気で、マイナスイオンをしっかりと浴びることができた。ここまでの苦労・疲れは一瞬にして吹き飛びました。
《 気になる看板 》 このエリアには、途中いくつか気になる看板がありました。 宇摩森林組合：車両進入警告 住友林業：管理区域の進入警告、火の用心 曽我部元年(地元の商社の模様)：私有地通行禁止

少し調べてみると、この界隈は五良津(いらづ)林道というようですが、過去大きな水害があったようで、以来荒れて果ててしまった林道の修復が進まず今日に至るようです。また、東赤石山系への入山（鉱山採掘）は、土居地区の反対側にある別子山村側の筏津日浦地区からが主流となったこともあって、荒廃が進み、このような警告看板を出さざるを得なくなった模様です。 何かあっても責任が持てない、入山は自己責任でということです。