ぶらり散策記

≪館山房総フラワーライン一周ルート≫
約３０km ５時間（立寄り含む）、以下にNo.順に掲載

主たる交通手段は館山止まり、そこで館山駅前でレンタサイクルを入手。
本日の挙行ルートをお店の人の言うと、それならと特別に出してくれた。
これが結構いい、３段変速付きで軽量でとても乗り易い自転車でした。
おかげさまで軽快なサイクリングが楽しめました。１日借用で１０００円。

①館山駅

　明るい配色の駅舎。中央の背の高い木はヤシの木だが、③館山海軍砲術学校にあったカナリーヤシを移植したものとのこと。駅舎の右側の方が土産物屋になっているが、そこでレンタサイクルを扱っていた。

②常楽山萬徳寺（じょうらくさんまんとくじ）

「常楽山萬徳寺（釈迦涅槃仏）：仏教の修行を重ねた尼僧が発願から２２年の歳月を経て昭和５７年（１９８２年）に建立された衆生済度の釈迦涅槃仏。体長１６ｍ重さ３０トン。眼下には太平洋伊豆諸島を望む房総屈指の聖地」と解説あり。右は山間に横になったお釈迦様を参道の足元側から撮ったもの。拝観料５００円で、お参りの仕方を案内の方が丁寧に解説してくれる。お釈迦様の周りを合掌したままぐるぐる回ると４周くらいでお釈迦様の足元にたどり着くように螺旋状の階段が仕組まれている。なかなかよく考えている。ご利益がありそう。最近足腰の衰えは否めなく真剣に合掌。

③館山海軍砲術学校跡

　道路わきに「館山海軍砲術学校跡」の看板と当時の写真が掲示されていた。この先５００ｍとあったので寄り道してみようと脇道に入ったが、なにもない。というか案内看板がない。ただこのあたり一帯は広々とした田園地帯で、往時の雰囲気がそこはかとなく漂う気がした。後で調べると、やはり看板がなくわかりにくいとのこと。ただこのあたり一円が広大な演習場であった模様。　調べると、第二次大戦の終焉近く、戦艦大和や硫黄島での最終組織戦に加わった人が多かったそうです。　過去を省みる貴重な遺産ですから看板を整備していただけるとありがたい。

④安房神社（あわじんじゃ）

　現在、本殿は改修中で、横に下神殿があったが、そこだけでも十分な規模を有する神社です。　すぐ横は館山野鳥の森になっていて、一帯は深い森林に包まれている。

⑤房総フラワーライン
　菜の花に挟まれたロードが延々と続く。

　道路の脇を海に出てみると広い砂浜が続く

⑥道の駅南房パラダイス

　どこまでも続く菜の花ロード
砂浜には「夕日の丘」があった。

⑦そば処『鯨ボラ』

　お腹がすいたので（このとき１３：００頃）どこかでと思って物色。道の駅や途中のレストランもあったが、どこも高級海鮮ものやイタリアンなどが多く、一人では入りずらい。　そんな時、見つけたのが小さな海辺の蕎麦屋「鯨ボラ」（くじらボラ）。入ってみれば、海原が臨める絶景の座敷がある。お客さんんも少なく、ほとんど私ひとりでした。軽く”ざるそば”をお願いしたが、これが思いのほかしっかり感のある更科っぽいそばで、量もそこそこ多くて薬味に新鮮な葉野菜もあってとてもおいしかった。値段は４７０円と格安。感じのいいおばあさんが相手してくれます。このあたりサーファーも多く訪れるようです。

⑧源頼朝上陸の地

1180年に、石橋山の合戦に敗れた源頼朝は、伊豆から船で安房へ逃げ、この地安房に上陸したという「源頼朝公上陸の地」の碑がありました。すぐ横には「矢尻の井戸」という屋根の付いた井戸があります。頼朝が矢を射るとたちどころに水が噴き上がったという。

⑨洲崎灯台

　地上頂高１５ｍ、海面上４５ｍの白色円形の灯台である。遠く富士、天城、大島などを一望にできるそうだ。　今日は曇り空、見渡せど大島以外は何も見えませんでした。

⑩西崎海岸

　磯にあるコンブかのりをとっているのかな？沖には海中観光船が停泊しています。

⑪船越舵切神
　看板が目に入りふらっと入ったのですが、うっそうと茂った木々の木洩れ日に浮かぶ苔道が印象的でした。船越鉈切神社には海神である豊玉姫命が祀られ、本殿は鉈切洞穴として県の指定文化財になっている洞窟の中にあります。右本堂の裏側に巨大な洞窟（高さ4.2m、幅.85m、奥行き36.8m）がある。

⑫館山城
　『南総里見八犬伝』で有名な館山城、なかなか形の良いお城です。

一度やってみたかった房総半島自転車めぐり。今回そのほんの一部房総フラワーラインをめぐるレンタサイクルの旅は、想像以上に豊かな自然と歴史を肌で感じることのできる素晴らしい空間でした。上り下りも比較的少なく、素人でも十分楽しく走破できるコースとして推奨します。