コンサート情報

2008.11.09（日）　プロースト交響楽団　　　　　　第８回定期演奏会 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　★★★★★ 2008年11月09日(日) 14:00開演 杉並公会堂　大ホール 指揮：金子 建志 バイオリン：川又 明日香 モーツァルト　歌劇「魔笛」序曲 ブルッフ ヴァイリン協奏曲第１番ト短調 マーラー　交響曲第１番ニ長調「巨人」 入場料：１０００円 ただしチラシ持参で無料 モーツァルト　歌劇「魔笛」序曲 　全体にとてもバランスのとれた演奏です。改めて聞くとモーツァルトも新しく聞こえます。 ブルッフ ヴァイリン協奏曲第１番ト短調 　美しい曲です。川又さんまだ学生だそうですが抜群のテクニックと表現力は本物です。国内の数々のコンクールで優秀な成績を収めていますが、低音の伸び、安定した音程、心地よいビブラートのウェイブなど、一流ですね。 マーラー　交響曲第１番ニ長調「巨人」 　圧巻の出来栄えです。なかなか聞けないこの曲ですが、理由がよくわかりました。演奏も指揮もアマチュアでは手に負えないものがあります。しかし、見事な熱演でした。また、これほど魅せる（見せる）演奏とは知りませんでした。木管楽器が楽器の先端を持ち上げたり、ホルンとトランペットが立ち上っての演奏など．．．見ていて楽しい演奏です。超一級の仕上がりではないでしょうか。いつまでも身体に余韻が残っています。 プロースト交響楽団．．． 　プロースト交響楽団は2003年4月に設立。首都圏の各大学オーケーストラや第18回全日本大学オーケストラ大会合同演奏出演者が中心となって結成し現在メンバーは90名程度。第１回演奏会の模様は月刊「音楽現代」で取り上げられたというから、その実力は高く評価されているのでしょう。 　団名である“プロースト”とはドイツ語で“乾杯”を意味し「音楽が好き」な個々が、こうした活動を通じて真の仲間となり新たな価値観や文化を創造できれば、という思いが込められているそうです。団員の平均年齢は25歳と若い。アマチュアの域を超えたオーケストラです。これまで聞いたアマチュアの中では最高水準でしょう。入場は長蛇の列、会場は溢れ立ち見も多い。この光景は初めてです。このオーケストラの人気がうかがえます。 舞台後方のポジション．．． 　杉並公会堂は舞台後方にも座席があり、今回後方席の中央をとってみた。真下にパーカション・金管楽器群がいる。指揮者は正面から見える。なにより舞台と極めて近い。演奏が始まると舞台照明が後方座席にも入り、自分も舞台にいて演奏しているときを思い出します。たまにはこの景色もいいですね。